Moira Heartful Jewelry
原石ジュエリーの魅力。

宝石は磨いてはじめてジュエリーになると思ってきた私たちには、原石そのものをセッテイングしたジュエリーの登場は、あまりにも唐突なレビューであったかもしれません。しかし、その一方で、早くも原石ジュエリーの魅力に目覚め、高い関心を寄せはじめている方々もいらっしゃいます。

では、原石ジュエリーの魅力とは一体何でしょうか? ご一緒に原石ジュエリーの世界を覗いてみましょう!

モイラさんならではのジュエリー
ご存知の方も多いと思いますが、モイラさんはパワーストーンの研究家でもあります。石は「地球からの贈り物」と言い、石たちを「親愛なる石たち」と敬愛の念を込めて呼ぶモイラさんは、自分自身を含めた万物が自然の一部であるという認識とつながっています。たとえ無生物とされる石にさえ、自分とつながった何かがあるとモイラさんは感じています。したがって、モイラさんにとっては自然そのままの姿の石もまた宝石と同等の価値ある宝物なのです。

すでに始まっている原石ジュエリーのトレンド
まだあまり知られていませんが、海外のジュエリー・トレイドショーなどでは、原石を用いたジュエリーが登場しています。ただし、名のあるジュエリーデザイナーの一点もの。お値段の方も桁違いに高価なものばかりです。きっとそのうち原石ジュエリーが宝石店のショーケースに並ぶだろうと多くの宝石バイヤーさんたちが予測していました。ところが、その兆しはまだ現れていません。その理由は次の事実と関係があるかもしれません。

実は、カット石より難しい原石ジュエリー
カットや研磨の手間がないだけ原石ジュエリーは簡単ではないか、と思うかもしれません。でも、それは実際に取り組む前の話。いざ制作にとりかかるとその大変さに唖然とさせられます。何が大変かと言えば、自然そのままの姿で、かつ美しい石だけを入手選別する難しさです。普通は、カットの過程で、インクルージョンやクラックを研磨によって取り除くことも可能です。しかし、原石をそのまま使用する場合には研磨はできませんので、最初から出来るだけきれいできらめきが美しい石だけを選別しなければならないのです。

選びに選んだ石でもセッテイング段階では、OKは5個にひとつ
リングやペンダントの18K台座が完成し、いざ石をセッテイングしようとすると、石としては問題なく美しくても、ツメに適合できないものが続出するのです。一点一点を石の姿に合わせてツメを調整するのですが、調整しきれない石が出てしまうためです。今回の経験では、選別に選別を重ねた石にもかかわらずジュエリー工房に持ち込んでみると、5個にひとつしかOKとなりませんでした。

でも一番の驚きは美しい出来栄えでした
原石ジュエリーの石の選別の大変さを強調しすぎたかもしれませんが、この大変さを一瞬にして忘れさせてくれたのは、出来上がったジュエリーの素晴らしい出来栄えででした。モイラさん自身が「全身鳥肌がたつほどの感動」を覚えたそうです。思わず「原石のままでいいじゃない!」、「原石ってこんなに美しかったのね」といった感嘆の声がモイラさんの口からこぼれました。

原石ジュエリーに関心を寄せられる方とは……
まずジュエリーに詳しい方ですね。自然そのままの姿の原石からジュエリーにできる石を選別する大変さを理解できる方です。次は、ある程度のジュエリーは持っていて、何か今までにないジュエリーが欲しいと思っている方でしょう。誰も見たことのないジュエリーを何気なく身につけているときの、ご自分自身の楽しみと誰かに「あら!変わったジュエリーね。キレイ!」と言われる楽しみは格別のものでしょう。いずれジュエリーの新しい潮流として広まるであろう原石ジュエリーの最初のオーナーにぜひあなたもトライしてみませんか?

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