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このページは2006年10月29日〜11月9日の日記です。

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2006年11月9日(木)

「イノベーション」という名にふさわしい iPod


CDをたくさん持っている人は多いと思うが、私もいつの間にか大きめの本箱が満杯になるほど増えてしまった。正確に数えたことはないが、たぶん1,000枚は超えていると思う。もちろん、長年に渡って買いためたもので、外出のたびに立ち寄るレコードショップで買ったCD、ソニーのCD倶楽部やネットで購入したものなどがある。音楽の系統はまったくポリシーはなく、けっこういろいろなジャンルにまたがっている。

でも、これだけあると、その多くは可哀想に「死蔵CD」となって、二度と聴かない存在にまでなっているものもあるのよね。この1年あまりを振り返ってみても、車で外出する際に引っ張り出していくCDは限られていて、「死蔵CD」の色彩はますます強くなりつつあった。

ところが、最近、あるものを利用するようになってから、その状況が一変した。その「あるもの」とは、今や月並みかもしれないが、言わずとしれた「iPod」のことだ。この夏に購入して、少しずつ曲をインストールし、現在約5,000曲が収まっている。7,000曲までインストールできるモデルだそうだから、まだだいぶ余裕がある。で、何が一変したかと言えば、この5,000曲を「シャッフル」という機能で再生すれば、勝手にいろいろな曲に飛んで再生してくれる。これって、街のティールームなどで次々といろいろな曲がBGMとして流されている……つまり、それと同じような楽しみ方ができることなのよね。

この「iPod」のお陰で、今は「死蔵CD」の運命にあった懐かしいCDが見事によみがえって、毎日、仕事をしながらも、車での移動の際も音楽に浸っていられる。曲をシャッフルして、アットランダムに飛んでくれるから、とにかく厭きない。アルバムで聴くと、途中で退屈になるような曲でも新鮮に聞こえるから不思議よ。

そんなわけで、「iPod」というのは、「イノベーション」という言葉がふさわしいほど、音楽好きには革命的な恩恵だと思う。一時は消えてしまうのではないかと囁かれたアップルコンピュータではあった企業。それが、あのスケルトンのマッキントッシュ以来、次々と魅力的な製品を世に問い、今や「iPod」でついに世界を制した感がある。私は、この「iPod」には大拍手を送りたいと思う。

2006年11月8日(水)

モイラジュエリー・チーフデザイナー石垣順子さんと

昨日の日記とも関連があるが、今日はモイラジュエリーのチーフデザイナーである石垣順子さんと楽しいディナーの時間が持てた。ディナーといっても、東京・新宿の某ホテルのバイキング・ディナーだ。私の知るところでは、ここのバイキングはけっこう美味しいランクなので、気の置けない方とはかえって楽しい時間が過ごせる。

石垣順子さんのことは、QVCテレビショッピングのご案内ページですでにご紹介しているので、ご存知の方も多いと思う。私のモイラジュエリーはすべてこの石垣さんによってデザインされている。今夜もメインのお食事が終わってデザートに移ってから、新作ジュエリーのラフスケッチを10数点見せていただいた。どれも申し分ないセンスの作品ばかりで、嬉しい。

私は幸せを呼ぶモチーフのジュエリーということに重点を置いているので、石垣さんに申し訳ないかな?と思うくらい、難しいことをお願いすることも多い。それでも彼女は「モイラジュエリーをデザインしているときは、とっても楽しいんです」といつも言ってくださる。そして、実にスピーディーに次から次へと新作のラフスケッチを見せてくださるから、それが私の最高の楽しみになっている。ところが、先日、ジュエリー会社の方から伺った話では、新作のデザインを次々に上げていくのは「とっても楽しい」と言えるような気楽なものではない。彼女はそのために連日連夜、それこそほとんど休み無しで頑張ってくださっているのよね。

私は、仕事を通して、多くの働く女性と接してきたが、仕事に厳しく、しかも「楽しむ」という余裕を持って、ご自分の仕事を全うされている方はそう多くはない。そういう意味で、石垣順子さんはまさにプロ中のプロの一人と言える。

2006年11月7日(火)

不思議な出会いを待っていた”ロイヤルハイネス”

その人のことを考えていたら、その人から電話がかかってきたという経験は多くの方がされているはず。この日記を以前から読んでくださっている方はお気づきだと思うが、私は頻繁にこのような経験をしている。先日もこのようなことがあった。

私がプロデュースしているモイラジュエリーの中に、「ロイヤルハイネスシリーズ」というものがある。これは、「ロイヤルハイネス」というバラをモチーフにしたリングやペンダントだが、たいへんなご好評をいただいて、モイラジュエリーを代表するシリーズとなっている。

で、このジュエリーの制作会社さんが、私の結婚祝いに開いてくださったパーティーの折りの話。私はご出席くださる方々に、私の感謝の気持ちを表したくて、いつもお願いしているローズギャラリーというバラの専門店に、お持ち帰りいただくバラを電話で予約注文した。ところが、なんと、電話の向こうの店員さんは、「ロイヤルハイネスがありますが、いかがですか?」という。私は、自分の耳を疑うほど驚き、次の瞬間、感激が胸にあふれた。ロイヤルハイネスなら、もう、申し分なく嬉しい! 私だけでなく、今やジュエリー会社の方全員の思い入れが強い花になっているからなのよね。

それにしても今まで、長年バラを注文してきた「ローズギャラリー」で、「ロイヤルハイネス」を勧められたことは一度もない。それが、どうして!? パーティーの終わりに、このことをお話しして、「ロイヤルハイネス」をお配りしたら、皆様から驚きと感動の拍手をいただいた。

2006年11月6日(月)

車の中が臨時のスタジオに……

実は私は札幌のFMラジオ局のお仕事をもう1年以上お引き受けして、週1回の出演を続けている。この間、一度だけ都合がつかず事前録音で放送をお願いしたことがあるが、後は全てライブ放送だ。札幌に住んでいない私がどうして、毎週ライブ放送を?と疑問に思われる方もいらっしゃるだろうが、それは電話回線を利用しているので、何の問題もない。

たいていは東京の私の書斎の固定電話から、北海道のニセコに滞在しているときは、ニセコの家の書斎の電話を使って出演している。でも、たまたま別件の仕事や旅行などで他所にいるときもある。そんなときは、携帯電話という武器があるから問題ないのよね。放送時間に合わせて、比較的静かで、電波の良く届く場所に車を移動させ、ドアと窓を閉めきれば、そこが臨時のスタジオとなってくれる。

毎回どんな内容の放送をお届けしているのかと言えば、リスナーの方から寄せられる「悩みごと」に私がアドバイスを差し上げるのが中心。約15分ほどの持ち時間の3分の2は、この悩み相談にあてられ、後の3分の1は、星座別の毎週の運勢ランキングをお話ししている。

悩みごと相談は、人間関係、仕事、恋愛、学業、将来の職業というようにとても幅広い。私は相談者の生年月日から判断できる西洋占星術をベースに、その人の長所や欠点を割り出し、運気の流れを考慮しつつお答えする。私が最も大切にしているのは、相談者が落胆することなく、前向きな生き方ができるように後押しをすること。だから、どんな問題にも、ポジティブなアドバイスを心がけている。最近は小学生のリスナーからの相談も寄せられようになって、お答えする私のほうがつい、「○○ちゃんはね、△△だから……」なんて、子供言葉になってしまったりもする。

この番組の影響か、北海道からはもう一件、FMラジオ局からのレギュラー出演の依頼がきている。私のスケジュールと放送時間の調整がつけばお引き受けしても良いと思う。多くの占い師さんのような対面鑑定を、ふだんは行っていない私にとっては、ラジオというメディアを通して、占いのお話しをすることが、大変楽しいことでもあるのよね。

2006年11月5日(日)

燃えてしまいそうなTokyo

もうすぐ立冬だというのに、東京はいっこうに冬支度といった様子はない。私の脳裏にインプットされている今頃の季節というのは、ときおり冷たい風が頬をかすめ、枯れ葉舞う歩道を歩くといった風景だ。一体、自然はどうなっているのだろう? そんなことを思っていたところに、サンケイ新聞社の方から「屋上緑化&ガーデニング普及セミナー」という催しのご案内を頂戴した。やっぱり地球温暖化やヒートアイランド現象の打開策のひとつとして、こうしたセミナーが企画されているのだろう。

改めて日本の温暖化傾向を見てみると、1900年から2000年までの100年間で1.06℃上昇しているが、1990年代以降の高温化が顕著となっていて、このままだと加速度的に温暖化は進み、やがて3℃ぐらい高温化が進むと言われている。私は生まれつき暑さにひどく弱いので、こんな話は聞いただけで気が遠くなってしまう。なんとかしてくい止めないと、この地球が壊れてしまうわ。

上のサーモグラフィー映像でも分かるとおり、東京のヒートアイランド現象は最悪! 地球規模での温暖化に加え、東京はさらにヒートアップ! その原因は、アスファルトやコンクリートによる蓄熱、車、空調などによる人工廃熱の増加、高層建築物による風の流れの阻害といったことがあげられている。ということは、先程の「屋上緑化&ガーデニング普及セミナー」はとても有意義よね。ただし、当初11月23日開催ということだったが、後日、来年3月5日に延期というご案内をいただいた。関心をお持ちの方、このフォーラムをどなたかにお知らせしたい方は次のURLでセミナー案内のサイトへ飛べますよ。http://www.worldforum.jp/

2006年11月4日(土)

大樹からエネルギーをいただく

私は特定の宗教を信仰しているわけではないが、心の向かうところはきわめて宗教的だと思う。いつも目に見えない何かを感じ、神様の力は確かに存在すると信じている。その原点をお話すると長くなるので、それは別の機会にして、今日は、私が木々に惹かれ、特に樹齢何百年と言われるような大木にはことさら魅了されることをお話ししたい。

大木というと……私は大樹の生い茂る古い神社に詣でることも、とても好きだ。「モイラさんは教会でしょう?」とよく言われるが、それは私の外見と、カトリックの学校出身者ということから、皆様が持たれる印象だろう。でも、実際の私はちょっと違う。特定の宗教は信じていないかわりに、教会でも、神社でも、お寺でも、なんの抵抗もなく出入りさせていただいている。要は清浄な霊気の感じられる、空気の澄んだ場所が好きなのだ。

おそらく、かなり多くの方が感じられたことがあると思うのだが、神社などの大木の近くに寄ると、心地よい空気に体全体が包み込まれるような感じを受ける。身も心も洗われるようなね。この日記を読んでくださっているあなたも、そんな感じを受けられたことがおありなのでは? 私は数え切れないほどこうした感触に包まれた経験があり、その直後には決まって深い心の平安を覚えている。

2005年7月1日の日記にも書いたが、今から13年前、北海道・ニセコに家を建てたのも3本の大木のある土地であることが、ひとつの要因だった。その大木には、ニセコに行くたびに近寄り、声をかけ、手を添え、頬を触れて、元気なエネルギーをもらっている。

先日は、箱根を訪れた際、芦ノ湖畔にある箱根神社にお詣りした。ここも清浄なる霊気の満ちあふれた場所。今までに数回訪れているが、この日はシーズンオフのウイークデーということもあって、あたりは深閑とし、特に強い霊気を感じた。本殿参拝のあと、私はいつもするように参道脇に立ち並ぶ杉の大木に手を触れ、頬を寄せ、たくたくさんのパワーをいただいてきた。

2006年11月3日(金)

文化の日の今日、やっぱり秋晴れだった。

昨日の夜、明日は秋晴れかなとふと思った。果たして、東京地方は大変気持ちの良い秋晴れの一日となった。なぜ昨夜そう思ったかというと、実は、11月3日の「文化の日」は、必ず晴れるとよく言われるからだ。何でもこういう特別の日は年間数日あって、「晴れの特異日(とくいび)」という名称までついて、気象学者の間でも認知されているそうだ。あながち迷信ではないのよね。「晴れの特異日」は、他に6月1日、10月10日がある。

特異日は晴れの日のみではなく、たとえば6月28日は「雨の特異日」、8月18日は「猛暑の特異日」、そして、「台風襲来の特異日」は9月17日と26日というように決まっているという。これは、過去の気象統計上、間違いない話だとか。ただし、その事実は気象学では未だ説明がつかず、諸説ふんぷんといったぐあいだ。

その諸説には、スケールの大きなものでは、彗星が太陽に接近した際にできる尾が影響しているという説がある。また、数秘的な確率の偏りによるものだという説もあるのよね。でも、いずれも、これはという説明には至っていなので、興味は尽きないわ。

でも、悠久の彼方からめんめんと続いてきたナチュラルな気象現象も、昨今は人間による環境破壊が原因で、どんどんと異常気象化している。それゆえに、「特異日」もまた解明されないままに雲散霧消してしまうのではないかしら……。

2006年11月2日(木)

QVCジャパンが所在しているビル(右側)

今日は5日の日曜日に放送予定となっているQVCの事前打ち合わせのため、千葉・幕張にあるQVC本社に出向いた。いつも放送の数日前には、こうして関係者同士の打合せが持たれる。会議に出席するのは、QVC側からは担当バイヤーさんと当日のナビゲーターさん、こちらからはジュエリー会社のプロジェクトマネージャーとチーフデザイナーの石垣順子さんと私。いつも和気藹々の楽しい打合せとなる。

でも、ひとつのジュエリーがこの段階まで来るには、いくつものハードルを越えなくてはならない。まずはアイデア会議というものが、ジュエリー会社と私との間で持たれる。コンセプトやアイデアがまとまれば、その結論に沿って、デザインが練られる。そして、最終のラフスケッチがあがった段階で、また同じメンバーによって会議が持たれ、そこで問題がなければ、さっそく試作段階に入る。この間、ジュエリー会社のほうでは石の手配からジュエリー工房とのやりとりで、多くの時間を費やす。私が見るのは最終的な完成品だ。さらにこの完成品はジュエリー会社によってQVCへプレゼンされ、OKが出てはじめて放送メニューが決定される。

そんなわけで私は、最初の会議と最終ラフスケッチの確認、完成品の確認、そして今日のようなQVCでの事前打ち合わせ、それに放送本番の出演と、だいたい5つのポイントで関わっている。でも、ジュエリー会社のプロジェクトマネージャーや石垣さんは私の何倍、いえ、何十倍もの時間と手間をかけてひとつのジュエリーを誕生させてくれている。さらにそこには、毎日ルーペ片手に検品の作業をしてくださっている方々やパッケージング、発送など諸々の作業を担ってくださっている方々がいらっしゃる。

何という人知の結集だろう! 私はこんなにも多くの人々に支えられながら生きている。本当に、人間は一人では生きられないという真理を、こういうことからも教えられるのよね。

2006年11月1日(水)

株式会社メディア工房・長沢社長ご夫妻と

今日は占いコンテンツ制作会社の株式会社メディア工房さんが去る9月15日に東京証券取引所マザーズ市場に上場された上場お披露目パーティーが東京・虎ノ門にあるホテルオークラで開催され、そのおめでたい席に私もご招待に預かった。同社とのお付き合いはかれこれ4年ほどになるが、「結城モイラの天使達の予言」、「愛の審判」、「幸せの予感」といった私のインターネットにおける課金制の占いコンテンツはメディア工房さんによって企画・制作・運営がなされている。私は占いテキスト執筆面でお仕事に関わっている。

同社のすべての業務を把握しているわけではないが、多くの社員の方々は占いコンテンツの制作業務に携わっておられ、プランナー、ライター、コンテンツデザイナー、プログラマーといったクリエイティブスタッフが中心のようだ。したがって、同社は人材こそ命の会社であるから、コストパフォーマンスの面から言えば、最も難しいバランスシートの上にあると思われる。

ところが、有限会社から株式会社に移行された2000年からわずか6年にして、マザーズ市場に上場されたのだから、社長さんでいらっしゃる長沢一男氏の経営手腕がいかに優れているかがうかがえる。でも、私の見たところ、奥様の内助の功あっての社長さん。また、それに加えて、次々と有能な方々が入社され、そうした方々の努力によるところも大きいと思われる。

いずれにしても、勢いのある会社というのはいいものである。知っているお顔の社員の方々と会場でお会いしたが、皆明るくてポジティブだ。明るい波動は良い運気を呼び、職場に活気を漲らせる。そうしたポジティブ上昇スパイラルに入った会社は、よほどのことがない限り、難局を次々と乗り越えていける。これは、個人の場合も同じ。間違ってもネガティブ志向に陥らないことこそ鉄則ね。

2006年10月31日(火)

「テディベア・エキスプレス号」の車内を覗き込むモイラさん

昨日ご紹介した「人形の美術館」のすぐそばに「テディベア」さんのミュージアムがある。展示内容も大変充実しており、おおいに楽しめる。展示点数は、パンフレットによるとテディベア1,000体、その他展示物300点となっている。

私はこのようなメルヘンの世界が大好きなものだから、入館するやテディベアの世界にポンと入り込んでしまう。そして知らぬ間に、つい話しかけたりしてしまう。ふと我に返り、近くに誰もいなくてよかったと思うことがしばしばである。で、いろいろな展示の中で私が一番楽しかったのは、上の写真のような列車の中にたくさんのテディベアさんたちがいて、旅の途中の彼らを一匹一匹おもしろおかしくパネルで紹介しているコーナーだった。

例えば、女優とその息子については、その息子は天使のような歌声で最近とみに人気を博しているとある。また、老夫婦については男性はリタイアした大学教授で、その首元の蝶ネクタイは妻からのプレゼントとある。ほんとに面白いじゃない? 皆でこのクマさんたちを楽しく創っている、制作者たちの様子が目に浮かんで嬉しくなる。

また今回テディベアの名前の由来というものを初めて知った。名前は、かの有名な第26代米国大統領ルーズベルトのニックネーム、「テディ」からとられたものだそうだ。なぜ、そうなったのかと言うと、そこにはなかなか感動的な逸話がある。当時、クマ狩りに出掛けた大統領であったが、同行の猟師が捕らえた子クマを哀れに思い森へと逃がしてやったのだそうだ。その話が話題を呼び、1903年に「テディのクマ」と名付けられたぬいぐるみが作られ、大ヒットにつながったという。以来、テディベアは世界中の人気者となり、今日に至る。だから、テディベアの歴史はもう100年を超えたのね。すばらしいことだわ。

2006年10月30日(月)

「人形の美術館」ティールームで

灯台もと暗しと言うか、伊豆は東京から近いものだから、いつでも行けるという感覚で、つい行きそびれ、ずいぶん長いこと来ていなかった。熱海から網代(あじろ)の海岸線を走っていると、椰子やソテツの木々が目に飛び込んできて、開放的な南国のリゾートを思わせる。今回目指したのは伊豆高原。伊豆半島の東側で熱海・下田間の中ほどに位置する。伊豆高原と決めたのは「何かありそう」という直感のみ。

果たして、何かあったのでしょうか? ご多分に洩れず出発前には「るるぶ」の伊豆編を買い込んで旅の情報はチェックはしのだが、現地に着くまではどこに行くかは決めていなかった。休息をとることを目的に来た小旅行だから、せわしなく動き回ることだけは止めてホテルの近場にあるスポットをのんびり見てみようと思った。そこで決めたのが、共に近場に所在する「デディベア・ミュージアム」、「人形の美術館」、「アンティークジュエリー・ミュージアム」の3館だった。

この3館、それぞれに内容が充実しており、おおいに楽しませていただいたが、中でも「人形の美術館」は私に強烈なインパクトを残した。そして私はこの美術館のファンになった。この美術館には世界の人形も多数展示されているのだが、私が惹きつけられたのは中島萬里さんという人形作家の作品群。約80点展示されているとパンフレットには記されてあるが、どれもこれも氏独自のユニークな世界に引き込まれる。綺麗、可愛いといった一般的な人形とはまったく異なった人間の生々しい業のような世界が、知的なユーモアに包まれて表現されている。

中島萬里さんは既に故人となれている作家だが、現在この美術館を運営されている館長さんは中島さんの愛娘・幸子さんだ。拝見したところ幸子さんはお母様によく似たお顔をされているので、展示資料にある母・萬里さんのお写真を見ていたので、説明を受ける前からそうではないかと直感していた。幸子さんとお話しをすると、話の端々にお母様への尊敬と暖かい愛が感じられ、それも私の感動の一部となった。

私はこの美術館が末永く多くの人々に愛されることを願わずにいられない。もし、伊豆高原の方に行かれる機会があれば、ぜひこの「人形の美術館」を訪ねられることをお勧めします。

「人形の美術館」の"My Favorite"は ⇒ こちら

2006年10月29日(日)

結婚を機会に海外旅行でもと計画だけは立てていたが、仕事の調整がなかなか難しく、結局、計画倒れになってしまった。「いずれゆっくり…」と自分に言い聞かせながら連日原稿の〆切に追われている。それでも自分一人だけの生活ではないので、なんとか時間をつくって、つかの間の休息に出た。箱根と伊豆の2泊3日の小旅行だ。例によって出発の前夜はほとんど徹夜。車に乗ってしまえば寝ていけるという悪い習慣が直っていない。ただ私は車の中でも15分程度のコマギレ睡眠をとれば、すぐに元気になるという特技があるので、ポイント、ポイントは見逃さない。特に高速道路のサービスエリアは大好きなポイント。東名高速に入ると、「海老名SAは絶対寄りたいわ」と主人に告げたのは覚えているが、その後からの記憶はない。目が覚めたのは、なんと車がまさに海老名SAに入ろうとしているところ。パーキングスペースに車が収まるや、私は嬉しくなって子供のように心が弾みはじめた。

けっきょく、ここで買ったのは、上の写真のクマさん2体。なぜって、このクマさんは365日の月日が足の裏に印刷されているので、自分の誕生日のクマさんを選ぶことができるという新しいアイデア商品なのだ。私は、こういう新しいものが大好きで、ついつい買ってしまうというクセがある。もちろん、今回、2体買った理由は明白よね。「また買うの?」あきれ顔の主人が訊く。そう言われるとちょっと気が引けるけれど、やっぱり握ってしまったものは手放しがたい。「あなたの分もあるのよ」言い訳じみていることが、自分でもおかしい。「今度は何ていう名前にするの?」訊かれて返事が出ない。実はもう大小合わせてぬいぐるみは10数体いる。いずれご紹介したいが、私にとっては家族同然で全員に名前をつけていて、常日頃から話しかける習慣がある。

この小旅行のことは数日に分けて書きます。明日はたぶん伊豆高原の「人形の美術館・それいゆ」のことを……。

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