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このページは2004年11月18日〜12月21の日記です。

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2004年12月21日(火)
ずいぶん長いこと、日記も手相もお休みしてしまった。読者の方々からどうしたのかとメールもいただき、本当に申し訳ない。実は、12月11日深夜、母が亡くなった。病院の院長先生から「高齢なので、万が一ということがあることを覚悟してください」と言われたのが亡くなる3週間前。母は急に食欲がなくなり、終日、点滴を受けるようになっていた。

それからは連日、病院へ通い、少しでも食べて欲しくて、スープやリンゴ羹(リンゴをすりおろしてハチミツで甘みを加え、寒天で固めたもの)、プリン、レアチーズケーキなどを母の口に運んだ。数日して食欲が回復。終日、点滴を受けることもなくなり、一見、危険な時期を乗り越えたかに見え、ホッとした。でも、それもつかの間、母は肺炎に罹り、眠るように安らかにあの世へ旅立ってしまった。85歳だった。

ただ、はじめから母が安らかだったわけではない。死の3週間前、母は大腿部をひどく痛がり、1、2分おきに「あ〜〜痛い!」と細く弱々しい悲鳴をあげ続けた。母は骨粗鬆症による右脚大腿骨の骨折で、3年ほど前から大腿部に人工骨が入っている。それが神経に障ったのかも知れない。でも、高齢のため、痛み止めは危険があるので使えないという。悲鳴が上がるたびに胸が張り裂けそうになり、ただただ祈るしかなかった「どうか、どうか、母の痛みを取り去ってください!」。声にこそ出さなかったが、神に、天使に、守護霊に全身全霊を振り絞るようにして、祈り続けた。こんなにも激しく祈ったことは初めてだった。

祈りが届いたのか、翌日から母は痛みを全く訴えなくなった。それだけではない、肺炎になってからも「苦しくない」と言い、「本当は苦しいはずなんですけどね……」と、看護師さんが首を傾げた。でも、母が痛みや苦しみを感じなかったのは、事実だと思う。その証拠に母の表情は日に日に和らぎ、幸せにあふれる目つきに変わっていった。母は緑内障でほとんど失明していたが、それでも私を見つめ続け、私も母を見つめ続けた。私は母といられない時間……パソコンのキーボードを叩きながらも、1分1秒を大事に大事に母とともに生きた。

母はお骨になって、今も私とともにいる。

2004年12月7日(火)
近頃の病院、だんだん雰囲気が変わりつつある。母の入院している病院でも、受付など、あちこちにアートフラワーが飾られるようになって……ひょっとして光触媒のお花かしら。病院独特の冷たい雰囲気が和んで、なかなかいいわよね。それに今年初めて、外来の待合室に背丈ほどあるクリスマスツリーが飾られ、色とりどりのライトが点滅している。

なかなかきれいなのだけれど、何かが……。じっと観察してみたら、ツリーの雪の代わりに、ふんだんにのせてある綿が、どうもポッテリと美しくない。ちょっと黄ばんでいる感じで……あらまあ、これって医療用の脱脂綿? まあ、病院だものね。でも、できればクリスマス用のガラス綿を使うと、真っ白でちょっとキラキラして、もっと美しかったのだけれど……贅沢は言えないわね。でも、クリスマスツリーを病院に飾るようになったことは、とても良いことだと思う。今後も季節を感じさせるホッとするような飾り付けをときどきしてもらえたら嬉しい。

2004年12月6日(月)
皆様、もうお気づきになったかもしれないわね。実は毎日の運勢に月の満ち欠けの画像を3日前からUPしている。占星術において月は、人間の感情や気分を支配する重要なもの。毎日の運勢もこの月の動きを中心にしながら占っているのだ。それで是非、月の画像を掲載したいと以前から思っていて、このほど実現した。

でも、月の画像をUPしたのは、占星術上の理由だけではない。近頃、夜空の月をゆっくり眺める心のゆとりが、あまりなくなってきている気がするからなのね。月の満ち欠けの様子がこのホームページでわかれば、ちょっと楽しいし、夜空を見上げて、月の美しさを堪能することも増えるのではないかしら……とまあ、そんなことを考えた。

読者のページで以前お話ししたが、古代より、月は女性と豊饒の象徴で、月は男性である太陽の妻という見方もされてきた。アルタイ系の諸民族は新月になると敬虔の念を表し、幸運の訪れを願ったし、エストニアやフィン、ヤクートの人々にとっても月は豊かな実りをもたらすものとされている。新月に結婚式を挙げる風習もあったのよね。

とにかく、月に愛や様々な願いをかけることは、世界各地で昔からよく行われてきたこと。ヨーロッパにはこんな面白いおまじないというか、民間伝承もある。髪をカットするときは必ず月が丸くふくらんでいくときにすると良いというのだ。月が輝きを増すとともに髪が豊かに艶やかになるというのよね。逆に月が欠けていくときに髪をカットすると、髪は艶を失い、分量も減っていくとか。また、こんな言い伝えもある。ダイエットをする場合は、月が欠けていくときに始めると効果があり、月がスリムになっていくにつれて、体重もどんどん減るとのこと。反対に月が丸くなっていくときにダイエットを始めても、大した効果は出ないと伝えられている。

このホームページの日毎に移りゆく月の画像を楽しんでいただけたら、とても嬉しい。

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2004年12月4日(土)
午後2時より仕事の打ち合わせ。1月に創刊されるシネマ関係の雑誌に私の占いが掲載されることになったためだ。詳しくはいずれこのホームページで紹介したいと思う。

打ち合わせは1時間半ほどで終了。その後、眼鏡屋さんで出来上がった眼鏡を受け取った。新しい眼鏡をかけるのは嬉しいが、正直、ちょっとだけ躊躇する。その眼鏡に慣れるまでに、たいてい数日はかかるのよね。古いのをかけていたほうがいいような気持ちになってしまう。特に私の場合、眼鏡をかけるのは、ほとんど家にいるときだけ。外出時はコンタクトレンズを使用しているから、つい、いつまでも同じ眼鏡をかけ続けてしまう。

ところが先日、眼鏡レンズの下の部分を支えているワイヤーが切れて……これはすぐに直ったのだが、この際だからと眼鏡をひとつ新調した。せっかく新調したのだから、今日からかけるべきかもしれないが、まあ、明日か、あさってからにしよう。

眼鏡屋さんを出て、急いで帰宅。原稿を切りの良いところまで執筆し、6時近くになって母が入院する病院へ向かった。病院に着いたのが午後8時。消灯が9時だから小一時間しかいられないが、それでも母の顔を見ないと、気がかりでならない。11月29日より顔色がさらに良く、点滴を一日中しないでも良い状態になっていた。良かった! 母は忙しいのに、こんなにちょくちょく来ないでも良い、少しでも体を休めなさいと繰り返し言うが、年老いた母に淋しい思いはさせたくない。できるだけ頻繁に通いたいと思う。

2004年12月1日(水)
今月の23日、QVCで販売予定の新しいモイラ・ジュエリーが完成し、今日見せてもらった。とてもきれいに仕上がっている。9月に同じQVCで発表し、大好評で即完売になってしまったロイヤルブルームーンストーン。これはご希望の方がとても多くて、「買えなくて残念! また購入のチャンスがありますか?」というメールをたくさんいただいた。美しいロイヤルブルームーンストーンは、なかなか揃わないので気になっていたが、ジュエリー会社のほうで、何とか手に入ったとのこと。そこで、9月にご紹介したデザインのロイヤルブルームーンストーンのリングやペンダントとともに、新しいデザインのリングなども製作。これもとても良い仕上がりで、嬉しい。

ところで、QVCのリングは全て裏張りがしてある。つまり、表だけではなく、裏側から見てもきれいなように、さらに一手間、加えてあるのよね。裏張りをすることによって、見た目ばかりではなく、リングをはめたときの感触がもっと良くなるのね。ただ、裏張りの分だけ18Kを多く使うことになるし、職人さんの手間も大変なので、普通はよほど高価なジュエリーでなければ、ここまではしない。でも、それだけ手間隙かけてつくったジュエリーを皆さまにご提供できるということは、私にとってもとても嬉しいことだ。

また、今回の新作として、バラの花のペンダントトップも作製。バラには私の特別な思い入れがあるので、小さくて、このうえなく繊細でリアルなバラの花をとお願いした。そのため、デザイナーさんも職人さんもそれはそれは大変で、何回も作り直して、やっと完成した。お陰で、立体感がある素敵なバラになった。花の部分はローズゴールドを、葉にはホワイトゴールドを用い、葉脈もきれいに彫り込んである。所々には、ダイヤモンドが散りばめてある。QVCのジュエリー担当責任者の方も「よくここまで出来ましたね」と褒めてくださったそうだ。

このバラのペンダントトップ、左の手のひらにのせてみて驚いた。ピリピリピリピリという刺激が強烈に伝わってきて、むずがゆいような、とにかくすごい! これはパワーストーンや宝石、デザインモチーフに幸運を招くパワーがあったり、身につける人と同調すると感じられる現象。そこで、石やモチーフが持つパワーを知るために、私は必ず手のひらにのせてみる。そして、ピリピリというような刺激があるものを選ぶようにしている。このような刺激は石やモチーフによって、その個性に違いがあるためだろう、受ける感覚が微妙に違う。でも、ほとんど18Kだけでつくられた物で、これほどのすごい刺激が感じられるのはとてもめずらしい。バラのモチーフが持つ幸運パワーの素晴らしさを再認識した。おそらく、皆で精魂こめて作製し、たいへんに繊細なバラに仕上がったからなおさら、このように幸運のパワーを強烈に発するものが完成したのだと思う。

ただ、こうした手のひらへの刺激は感じられる人と感じられない人がいる。残念ながらデザイン会社の担当さん(男性)は、ほとんど何も感じられず、微かにそんな感じがするような気も……とのことだった。でも、デザイナーさん(女性)は、やはりピリピリするとビックリされていた。今までジュエリーを手のひらにのせてみたことがなく、初めての体験だとのことだった。

でも、手のひらにのせても何も感じないからといって、決して悲観をすることはない。その石やモチーフが幸運の波動を発していないというわけでないのだ。昔から幸運パワーがあると伝えられているのものは、私の経験からしても決して迷信ではないのよね。友人や肉親、恋人のように大切にすることによって、ジュエリーが幸運になるお手伝いをしてくれると確信している。

2004年11月30日(火)
今日で11月が終わりだなんて、なんてまあ、月日の流れの速いこと! 一日中執筆に追われ、外出しなかった。夜、気がついたらネイルがはげはげに……。私は爪に関しては、変なデリケートさがある。ネイルエナメルを塗り重ねると、爪がまるで呼吸できなくなったみたいな感覚があって、落ち着かない。苦しいと言ったらオーバーだけど、爪が気持ち悪くて仕方がない。だから、アンダーコートもトップコートもなしで、エナメルだけを一度塗っておしまいにしている。

でも、爪をきれいに伸ばして、センスの良いネイルアートしている女性、素敵よね。憧れだけど、これも無理。爪が伸びてくると、またしても落ち着かなくなる。以前に簡単に付けたり取ったりできる付け爪を購入したが、結局、使わずに引き出しにしまってある。

でも、お店に並んだネイルエナメルやネイルアート用のラインストーンなどを見るのは大好き! ちょっときれいなカラーのエナメルを見つけると、すぐに買ってしまうので、エナメルのボトルは何本もストックがあるのよね。一度塗りじゃ、どれをつけてもそれほど代わり映えがしないかもしれないけれど、それでも新しいカラーを塗ると、ちょっとワクワク、楽しくなる。でも今夜は、ここのところ慣れ親しんでいる「レブロン カラーイリュージョンネイル05」を、一度だけど丁寧に塗った。

2004年11月29日(月)
午前11時半より、ラジオ番組にゲスト出演するため、文化放送で打ち合わせ。その後すぐに録音スタジオに入り、2回分を収録した。スタッフのNさんから出演依頼があったのだが、久しぶりにお会いできて、ほんとに嬉しかった。番組は声優の井上喜久子さんがパーソナリティーの「井上喜久子のキャラメルハイツ」。井上さんは少女のように可愛らしい方で、コーチという役割で出演されている中尾良平さんも感じの良い方。お陰で、すごく楽しくお話しができた。

午後2時からはテレビ東京で打ち合わせ。こちらは来年の1月5日に「レディス4」に出演するために行ったのだが、2005年の運勢を中心にお話しをする予定だ。「レディス4」の新年第1回目の番組に出演するのは毎年恒例で、もう20年以上にもなるのよね。

テレビ東京を出て、2つほど用事を済ませてから、大急ぎで母が入院している病院へ。病院までは片道2時間かかるので、到着したら、もうすっかり夜。母の食欲が全くないのが心配だったが、一昨日よりずっと食欲があり、顔色も良くなっていてホッとした。

午後11時近く、家に帰り着き、ホームページの「11月30日の運勢」を執筆。慌ただしかったが、なかなか充実した一日だった。

ラジオやテレビの放送日や時間などは、近々このホームページで発表しますので、良かったら番組、楽しんでくださいね。

2004年11月27日(土)
空気をきれいにする光触媒のアートフラワー「モイラローズ」の完成品が届いた。実はこのほど、アートフラワーのプロデュースをすることになり、その第1回目として、クリスマス限定のアドベントキャンドル付き「モイラローズ」の販売が決定した。詳しくは数日後にこのホームページで紹介される予定。

クリスマス限定と言っても、クリスマスだけしか飾れないのはつまらないので、キャンドルや小さな金色の天使を取り除けば、四季を通じて飾れる薔薇のアートフラワーに決めた。そうそう、今後、私がプロデュースするアートフラワーは全て「薔薇の花」と決めてある。何故、薔薇なのか、その理由はこのホームページであらためてお話ししたいと思う。

さて、クリスマス限定として、どんな薔薇を使うか決めるのは、けっこう大変だった。花を飾り付けるコンポートにしても同様だ。私が選んだ薔薇はどれもとても高価で、数がなかなか揃わないものばかり。でも、何としても高級な薔薇を使おうと、デザイナーやスタッフの皆さまも頑張ってくださった。デザインにもかなり時間をかけて、デザイナーさんと相談しながらコンポートに盛りつけていった。薔薇がちょぼちょぼっと数少なく盛られているのは淋しいので、あふれんばかりにコンポートの上で咲いている。淡いピンクと、ほんのりオレンジがかったピンクの微妙な色合いの、上品な薔薇だ。

センターに飾った薔薇は、花びらの先がとがったものに決めた。センターの座を占めるのですもの、ブライドの高い女王様というムードを出したかったのよね。でも、こうして部屋に置いて眺めていると、デザイナーさんやスタッフの皆さまのご苦心があらためて伝わってくる。私のイメージ通りに仕上げていただいて、本当に有り難いと思う。

はじめにもお話ししたように、この「モイラローズ」は数日後にこのホームページで紹介される予定ですので、ご興味がおありの方はご覧になってくださいね。

MOIRA ROSE ⇒ こちら

2004年11月25日(木)
アマゾンからクリスマスソングのCDが届いた。毎年クリスマスが近づくたびに、クリスマスソングのCDを買い足しているから、もう、かなりの枚数になっている。今年はちょっと贅沢して、いつもより多く買ってしまった。どれも輸入盤だ。クリスマスソングは圧倒的に輸入盤のほうがいろいろな種類が売られているし、めずらしいものが手に入る。ただ、歌詞カードが入っていないもののほうが圧倒的に多い。それがちょっと残念だ。

ちょっと迷って、BARRY MANILOWの「BECAUSE IT’S CHRISTMAS」をかけてみた。何とまあ、ムーディーなクリスマスソング! とても素敵だけど、思わず聞き惚れてしまって、仕事中には向かないわ。恋人同士にピッタリの曲ね。というわけで、途中でやめて、仕事に専念した。他のクリスマスCDをかけてみても、結局は同じで、夢中で聴いてしまう恐れがある。早くゆっくり聴いてみたい。


Because It's Christmas (BMG)

2004年11月23日(火)
ずっと以前の日記でもちょっと触れたことがあるが、私はキャンドルが好きだ。特に寒くなってくると、ティータイムや夕食にキャンドルを灯すことが多い。いろいろな種類のキャンドルを持っているが、食卓ではたいてい100パーセントピュアな蜜蝋キャンドル(ビーワックス・キャンドル)を灯す。蜜蝋はミツバチが巣作りの材料にするために作り出すロウ。何と、ミツバチはお腹の中でハチミツをロウに作り替えることができるのよね。飲み込んだハチミツの10分の1が蜜蝋になるという。蜜蝋が黄色い色をしているのは、花粉の色だそうだ。

夕食をすませてから、しばらくの間、キャンドルの炎を眺めていた。テーブルにぺったり腕を付け、その上に顎をのせて炎と眼を同じ高さにして……。熔けた蜜蝋の黄色が何とも眼に心地よい。ほのかにハチミツの香りがする。熔けた蝋が少しずつ盛り上がり、耐えきれずに蝋燭の側面を滑り落ちて、面白い形になった……。

しばらく何も考えずにキャンドルの世界だけに身を置くと、いつの間にか癒されて、疲れがスーッと消えていくから不思議なのよね。

2004年11月22日(月)
ネットで注文し、数日前に届いたリンゴを夜食代わりにまたひとつ食べてみたが、どうも味が良くない。どうしたものか……昨年は同じ信州のネットショップに注文して、申し分ないほど美味しいリンゴが届き、母がとても喜んでくれた。その母の喜ぶ顔がまた見たかったのだが、これではとても持って行けない。昔、母がよく作ってくれた焼きリンゴにしたら美味しいと思うが……。

焼きリンゴ、私、好きなのよね。丸のまま芯をくりぬいて、中にお砂糖やバター、レーズンなどを詰めて作る焼きリンゴ! たまらなく懐かしい母の味だ。生のままなら、サラダに入れるといいかもしれない。後は、レーズンと一緒に蜂蜜で煮て、シナモンパウダーを少々ふりかけて、フランスパンにのせて食べる……これも悪くない。

母にはリンゴ羹を作って持って行こう。煮溶かした寒天にすりおろしたリンゴと蜂蜜、お砂糖を入れて、あとは冷やし固めるだけだから、実に簡単。これも母が作ってくれたものだが、素朴でそこそこ美味しい。特に風邪で高熱があるときなど、口につるっと入っていい。これにしよう。

それにしてもこのリンゴにはちょっとガッカリ。数多くは注文しなかったのが救いね。他にリンゴの美味しい調理法があったら、どなたか教えてくださらないかしら。メールをいただけるとすごく嬉しいな。

2004年11月21日(日)
朝からどうも落ち着かなかった。今日は日曜日なんだと、必要以上に意識してソワソワ、遊びに行きたくてたまらない。何度も窓の外を眺める。仕事をするようになってから、日曜なんてまともに休んだことがないのに、おかしなものだ。子供の頃、日曜日が来るたびに嬉しかったあの記憶が、頭のどこかに残っているのかしら……。

でも、今は年末進行で仕事が一番忙しい時期。外出などしようものなら、後で泣くのは目に見えている。気分を落ち着けて、執筆に取り組まねば……。そこで、精神的な安定をもたらすラベンダーオイルをアロマランプで温めることにした。ラベンダーの香りって、大好き! でも、今日は特別、ラベンダーオイルにローズオイルも2滴加えた。こうすると、実に柔らかないい香りがするのよね。

このローズオイル、ブルガリアの「ダマスク・ローズオイル」と呼ばれるもので、大事に大事に使っている。1キロのオイルを取るためには、なんと3.5トンものダマスクローズの花が必要。1グラムのオイルには約3000個の花が使われているというのだから、「たった5ccで!?」というくらいに高価。初めて買うときはかなり勇気がいった。でも、バラが大好きな私としては、大満足の素晴らしい香り! とても豊かな気分になれるのよね。頑張って働いた後など、自分にご褒美のつもりで、アロマランプにローズオイルだけを5滴ほどたらして、香りを楽しんでいる。 

ラベンダーとローズオイルのお陰で、気分がすっかり落ち着き、仕事に集中できた。よかった!

2004年11月20日(土)
今日は朝から晩まで執筆で、一歩も外に出ていない。全く変化のない一日だったので、昨日(19日)の出来事をちょっと書いてみたいと思う。実は、昨日、視野検査を受けのだ。実は私の祖母も母も弟も緑内障で、祖母は20年以上前に他界したが、母は緑内障が徐々に進行し、すでにほとんど失明状態になっている。今は病院に入院中だが、私がそばに行っても声を出さない限り、誰だか判別できない。

この緑内障というのが実にたちが悪く、母が眼がおかしいと自覚したのが約30年前。当時は眼圧が高いのが緑内障とされ、母のように眼圧が低い場合は、医者がはっきりとした診断が下せなかった。7カ所の病院で診てもらったが、どこも答えは同じ「視神経が死んで視野が欠けている部分はあるが、眼圧が低いので緑内障とは言えない。治療の方法はない」と言われた。そうこうしているうちに、緑内障がジワリジワリと進行してしまったのだ。

弟が緑内障になったのは3年前。これは有り難いことに医学の進歩で自覚症状がない状態で発見され、治療開始。現在、進行はしていない。私も2年くらい前に視野検査を受けたことがある。そのときは何でもなかったが、間違いなく緑内障の予備軍だと言われた。ただ、やや気になっていたのは、緑内障の専門医には診てはもらっていなかったことだ。どこの病院で診てもらおうか……そのことがいつも頭にあった。

ところが、これってまさに天の助けね。最近、新しいお仕事を通じて知り合った某社の女性会長さんが緑内障の本まで出されている先生をよくご存知で、昨日、わざわざ病院に連れて行ってくださったのよね。病院ではまず、検査技師さんが視力や眼圧を検査してくださった。私は近視が強いほうだから、両眼とも裸眼では0.045くらい。眼圧は正常だった。その後、先生に眼底を診ていただいたが、きわめて緑内障になりやすい眼底で、現在、緑内障が進行中の場合もあるので、視野検査をしましょうと言われた。

「やっぱり……」そう思いながら、検査室へ。視野検査のやり方は片方の眼で眼球を動かさないように一カ所を見つめ、周辺のどこかに光がついたら、手に握ったスイッチを押す。ピッと音が鳴ると一瞬、光が点滅するのだが、光がはっきりしているときと、きわめて薄いときがある。まず、右眼から始めたが、最初のうちは、けっこう見やすい光だったので、調子よくスイッチを押していた。ところが途中からいくらピッと鳴っても、光がぜんぜん見えないじゃないの! それも1回じゃなく何回も! まずい! 次に左眼を検査したが、これも同様。いよいよまずい!! 緑内障め、とうとう来たか! 急にスイッチを握った右の手のひらが汗ばんでくる。緑内障どのくらい進行しているんだろう。不安なままに検査が終了した。

まあ、いいわ、何を言われても! 覚悟を決めるっきゃないと、再び先生の前へ。すると、いきなり先生にこう言われた。

「あなた、正直ですね。」
「は!?」
「光がついていないときは、スイッチを押していない」
「ええ……」
「光がついていないのにスイッチを押しちゃう人がいて、そういう人はウソつきだから、データが信用できないんだよね。大丈夫、視野は正常ですよ。」と先生は笑いながらおっしゃった。バンザーイ!と思わず椅子から飛び上がって叫びたくなったが、それはちょっと控えた。
「これから3ヶ月に1回、視野検査をしましょう。視野が欠け始めたら、すぐに治療を開始して、今はいい薬があるから、100歳まで眼を保たせてあげられますよ」

100歳まで!? わあ〜もう、大船に乗った気分よ! 感謝、感謝! というわけで、帰りはルンルン気分。昨日の日記に書いたサンタの置物を買って帰ったというわけなのよね。

今日は仕事がかなりハードだったが、昨日、そんな嬉しいことがあったお陰で、朝から実に気分が良かった。ほんと、幸せだと思う。

2004年11月19日(金)
毎年、クリスマスが近づくと、クリスマスの飾り物など、何か記念になるような物を買うことにしている。今日の午後、お茶を飲みに立ち寄ったヒルトンホテルで、小さなサンタの置物を見つけて購入した。サンタが太鼓をたたくような格好をしているちょっと珍しい物で、オーストリア製かオーストラリア製と言っていたが……どちらかわからなくなってしまった。太鼓の部分にティーキャンドルが入れられるようになっていて、可愛い。ティーキャンドルはたくさんストックがあるので、ちょうどいい。

家に帰って、早速、キャンドルを入れようとしたが、これが入らない。キャンドルのほうが微妙に大きいのだ。他の飾り物と取り替えてもらおうかと思ったが、待てよ!と考えた。ティーキャンドルは白、白はダイコン、ダイコンはかつらむき! そうよ、キャンドルをかつらむきにすればいいのよ!! そこで、包丁を取り出して試みると、ロウソクでもちゃんとむけるというか、削れるじゃないの! かくして、ちょっとデコボコはしたが、ちょうど良い大きさになった。やっぱり工夫が大事ね。

2004年11月18日(木)
気づくと外は雨。今年の秋はなんて雨が多いのだろう。新潟も雨が降っているのだろうか、大丈夫かしら……。午後3時過ぎ、打ち合わせのため外出。ちょっと勝手が違うと思いながら、ショルダーバッグを肩から提げた。「ショルダーバッグが!? えっ!? どういうこと?」と疑問に思われる方があるかもしれない。実は、私は仕事で外出する場合に限って、多分男性しか持たないのではと思われるグリーンのアタッシュケースを手に持つ。本や資料などを持ち歩くには、女らしいバッグより、そのほうがよほど使い勝手がいい。いつもパンツルックにネクタイ、ジャケットというマニッシュなスタイルだから、男性もののバッグでも違和感がない。

ただ、いくらマニッシュと言っても男っぽくなり過ぎるのはイヤなので、ネクタイのカラーやメイクなどで女らしい味付けをしているつもり。でも、おかしなもので、こんなファッションになってから、かれこれ7、8年経つのだが、すっかり定着してしまったというか、ネクタイ姿に人の目が慣れてしまったようだ。ノーネクタイでいたら、何か物足りない感じがすると言われたことがある。今日は黒のタートルネックのセーターに赤とグリーンのチェックのネクタイ、ダークグレーのジャケットで出かけた。

ところで、今日はなぜ女性用のショルダーバッグだったかというと、手首がちょっと腱鞘炎気味のためだ。鈍い痛みがここずっと続いている。手に提げるタイプのカバンはちょっと辛いというだけの話。原因は多分、仕事が恐ろしくハードで、パソコンを打ちすぎたことと、重い荷物を持ったときに手首をちょこっとひねったためだと思う。長い人生だもの、いろいろあるわよね。今回のことで、手は適当に休めなくてはいけない、重い荷物を持ったら絶対に手首をひねるべからず!ということを学んだかな。

でも、ここのところ、手に休息を与えるようにしていたためか、今キーボードをたたいていても、昨日までよりは何となく楽な気がする。嬉しい!


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