生命線の概要
さあ、今日から生命線について、お話しすることにしましょう。生命線は図127からもわかるように、人差し指の基底線と親指のだいたい中間から出発して、親指の付け根のふくらみ(金星丘・きんせいきゅう)を取り囲むように半円を描く線です。
生命線はその人の生命力や現在及び過去、未来の健康状態を表す線です。そして、何よりも重要なのは、近い将来の健康状態、病気、事故など、肉体上に起こる変化を、生命線そのものが変化して示し、警告してくれることです。そう、生命線ほど、変化しやすい線はないのですよね。
よく、生命線が長いと長生き、短いと短命だと信じている人がいますが、それは間違いですよ。確かに生命線が長くて、生命線上に悪いしるしなど何も出ていなくて、線自体が赤みを帯びて彫りが深い場合は長生きします。でも、生命線上に悪いしるしがあれば、いくら線が長くても、長生きできるとは言えないのです。この「悪いしるし」のことは、後日、詳しくお話ししますね。
逆に生命線が短くてもあまり気にすることはありません。頭脳線が長くくっきりしていれば、生命線の短さ、弱さを補う働きがあるんですね。したがって、長生きする可能性は十分です。つまり、生命線で大事なのは、その長短よりも線の色と彫りの深さです。生命力がある人の生命線は、赤みを帯びた色をしており、くっきりと彫りが深い線になっています。
ところが、健康状態が良くない場合は、生命線がまるで血の気がないように白っぽい色やグレーのような色をしていたり、黄色味や青味、黒味を帯びていたりします。そして、線の彫りも浅く、感情線や頭脳線に比べて、薄い線をしているのです。もし、あなたの生命線がこのように良くない色で、彫りが浅い場合は、日頃から、しっかりと健康管理をしてくださいね。
はい、今日はここまでね。明日は、生命線の年齢の見方についてお話ししましょう。
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