様々な様相の頭脳線……頭脳線から発する上向きの支線が感情線に結びついている
図114を見てください。頭脳線のほぼ中央から上向きの支線イロが現れて、感情線に結びついているのがわかるでしょう? この場合、注意しなければいけないのは、イロの支線はあくまで頭脳線から出発しているのであって、感情線から出発しているのではないことです。それを見分けなければいけないんですね。どうやって見分けるかというと、頭脳線から出発している支線ですから、木の幹から枝が伸びているのと同じ。頭脳線の本線がその木の幹に該当します。ですから、枝である支線イロは、頭脳線上の分岐点では微妙に太く、感情線と結びつくところでやや細くなっています。ただ、太い細いと言ってもごくごく微妙な違い。ルーペなどでよく観察しないとわかりにくいですよ。頑張って観察してくださいね。
なお、頭脳線の起点が生命線と結ばれているか、離れているかといったことは、この場合は関係ありません。また、頭脳線のカーブや長さにもこだわらないでくださいね。頭脳線から人さし指に向かう上向きの支線が出ているかどうかだけを確かめましょう。それと、イロはあくまで支線ですから、頭脳線の本線よりは細い線ですよ。いつものように後天的な運勢が表れやすい右手を中心に観察しましょう。
図114のような頭脳線を持つ人は、大恋愛をする可能性が高い運勢です。生涯を支配するような恋に落ちやすいのです。たいていの場合、情にもろい性格で、好きになると何もかも忘れて夢中になるんですね。ただ、この頭脳線だけではそれが幸せな恋愛か、それとも不幸せな恋愛なのかどうかは、判断できません。それを占うためには、手相を総合的に観察しないと難しいのです。でも、大恋愛をすることだけは、ほぼ確かですよ。「結婚なんて興味ないわ」と言っていた人が、ある日突然に恋をして、電撃的に結婚したりする……そんな頭脳線とも言えますね。
なお、まれに、この頭脳線が恋愛ではなく仕事を意味していることもあります。その場合は、仕事の大きな魅力にとりつかれて、他のことはいっさい目に入らない状態になるしるしです。まるで、仕事と大恋愛をしているかのごとく……ネ!
はい、今日はここまでね。明日は、頭脳線から細くて短い上向きの支線が数本あらわれている場合について、お話ししましょう。
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