他の様相の結婚線……結婚線が途中で切れて、そのすぐ下に重複する線(結婚線の一部)が現れている。
今日もまた、切れ目がある結婚線についてお話ししましょう。でも、昨日勉強した結婚線の切れ目とは、ちょっと形が違うのですよね。
これは、言葉で説明するのが難しいので、とにかくまず図27を見てください。結婚線が途中で切れて、そのすぐ下に重複する線(結婚線の一部)が現れています。このタイプの結婚線であるかどうか見極めるための大切なポイントは、上下の線がほぼ同じ太さ、同じ濃さであるということです。上下の線の太さなどが明らかに違っていたりすると、このタイプの結婚線ではないのです。いつものように、後天的な運勢が表れやすい右手を中心に観察してくださいね。何本か結婚線がある場合は、その1本1本を観ていきましょう。
実はこのように切れ目がある結婚線が1本でもあると、恋愛や結婚が一時中断するしるしです。つまり、恋人や夫(妻)といったん別れるのですが、よほどふたりは縁が深いのでしょう、しばらくすると、元のさやに戻ってしまいます。何が原因で別れるのかは、この結婚線だけではわかりませんが、ふたりの糸が完全に切れてしまうことはありません。どちらからともなくまた歩み寄り、愛が復活するのよね。
以前、手相を拝見したある女性が、ちょうどこのタイプの結婚線でした。彼女、妻子ある男性と恋愛をしていて、悩んだ末に別れを決意したんですね。そして、いったん彼とは別れ、新しい男性と交際を始めたのです。ところが、どうしても別れた男性のことが忘れられない。新しい彼とデートをしてもちっとも気分が盛り上がらない……そうこうするうちに、別れた彼が突然に彼女のマンションにやって来たそうです。彼も彼女のことが忘れられなかったんですね。結局ふたりは元通りの関係に……。
「これって、くされ縁と言うのでしょうか。いっそのこともう、生涯、日陰の身でもいいと思って……」
半ば覚悟を決めたような彼女の表情が、今でも印象に残っています。
とにかく、結婚線がこのタイプの人は、それぞれ事情は違いますが、完全に別れることができない恋愛や結婚を経験します。これはもう、周りでとやかく言っても仕方がないのかなと思うのです。
はい、今日はここまでね。明日は、結婚線の上下に平行する細い線が現れている場合について、お話ししましょう。
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