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★★★★★★★★★ チョコレートの魔力 ★★★★★★★★★

もうじきバレンタインデーですね。そこで、「魔法のレシピ」の第1回目は、浅野いずみさんに手作りのチョコレートをつくっていただきました。でも、バレンタインに好きな男性にチョコレートをプレゼントする習慣は、日本のお菓子メーカーが仕掛けたというお話を、知っていらっしゃる方も多いでしょう。日本が中心になって広まった習慣なんですね。

でも、この「バレンタインにチョコレート」というのは、間違ってはいないのね。何故なら、ヨーロッパでは昔から、チョコレートは愛の情熱をかきたてる媚薬と言われていて、独身の若い女性は食べることを禁じられたこともあったのです。

そもそもチョコレートの起源は、マヤ、アステカ文明にさかのぼることができ、王族の間では古くから、カカオ豆をすりつぶし、滋養強壮薬として飲まれていたとか。特にアステカの皇帝モンテスマはこのチョコレートの飲み物「ショコラトル」を恋の媚薬として愛飲しており、毎晩、これを飲んでから、妃たちが住む後宮に向かったとのこと。ところが、モンテスマをはじめ、アステカの王族の男性たちは、自分たちが好んで飲んでいたショコラトルを妻には絶対に飲ませなかったのですって。妻の性欲が強くなりすぎると困るということだったようね。

ショコラトルは1519年、スペイン人コルテスがアステカを征服した際に、モンテスマ皇帝からご馳走になったのがきっかけで、ヨーロッパに広まったとのこと。そして、カカオには優れた疲労回復や興奮剤、媚薬の効果があるということが、ヨーロッパでも認められ、飲み物以外に薬としても長く使われることになったのです。チョコレートが現在のような固形のお菓子として開発されたのは、1847年になってから。イギリスのフライ社やキャドバリー社によって、世界で初めて、いわゆるチョコレートとして製造されました。つまり、それまではずっと飲み物だったのよね。

さて、「魔法のレシピ」でご紹介する手作りチョコレートには、ミントやレーズン、リンゴなどが使われています。実はミントにも媚薬の効果があり、リンゴには若さを、レーズンには喜びをもたらす魔法のようなパワーがあるのです。特にチョコレートとミントが合わさると、絶大なる愛の効果を発揮すると伝えられています。叶えたい愛の願いを想い描きながら、楽しんでつくってみてくださいね。

そうそう、チョコレートを湯煎にかけて溶かすときは、かきまぜながら「イングス フェイヒュー ジェラ ジェラ ジェラ」と唱えましょう。これは、1月9日の日記で紹介した北欧ルーン系の呪文。幸せを呼び込み、物事を成功させる魔力があると言われるのです。好きな人の顔を思い浮かべながら唱えると、願いが叶う可能性が高まりますよ。

なお、手作りチョコは好きな男性だけではなく、家族や親しいお友だちにプレゼントしてもいいですね。最近、同性のお友だちとチョコを交換する「友チョコ」も少しずつ広まり始めたとか。いろいろな目的でチョコの手作りを楽しんでいただけたら嬉しいと、浅野いずみさんもおっしゃっていました。(結城モイラ 2004年2月8日記)

図1 図2
図3 図4
バナナチョコチップス

材料
チョコレート  100g
スターシュガー(他のトッピング用の砂糖菓子でOK)
バナナチップス 20枚くらい
好みのドライフルーツも可

作り方
1. チョコレートは湯せんにして溶かします。直火や沸騰した湯では、チョコレートがこげてしまいます。60度くらい(だいたいでよい)のお湯で溶かします。

2. 溶かしたチョコレートをスプーンですくって、バナナチップスにかけます。他のドライフルーツで、大きいものは一口大に切ってからチョコレートをかけます。裏表にかけたら、オーブンペーパーの上にのせて、固まらないうちにトッピング用の砂糖菓子を飾り付けます。固まるまでオーブンペーパーにのせておきますが、冷蔵庫に入れれば、しっかり固まります。
                              [アドバイス] チョコレートは好みの甘さの板チョコを利用します。ドライフルーツはなんでもよいのですが、バナナチップスは安くて手に入りやすく、しかもチョコレートとよく合いますので、おすすめ。

バナナチョコチップスのラッピング
1. 厚紙(ティッシュペーパーの空き箱を利用すると便利)を、縦5cm 横10cmを4枚、 縦横10cmを1枚を用意する。
2. ラシャ紙などの色紙を縦横22cmに切る。1で切った厚紙を図のように色紙に両面テープで貼る。厚紙と厚紙の間は1mmくらいあけて付ける。色紙の四隅は折り込むために図のように切り落とす。図1
3. 点線部分を折り込んで両面テープでつける。図1
4. リボンを15cmの長さに8本切る。図のように箱にするためにつけるのですが、まずセロテープでとめてからホチキスでとめるとしっかりとまります。図2  
5. 好みの模様の包装20cm×20cmより少し小さめに切って、図のように貼付ける。図3
6. リボンを結んで出来上がり。図4   


イラスト1 イラスト2

マシュマロ・ラムレーズン
材料
チョコレート  100g
干しぶどう    20g
ラム酒      適量
トッピング用のスウィート

作り方
1. 干しぶどうはラム酒に1日漬けておきます。お酒がだめな場合は湯につけてやわらかくしてもよい。

2. 好みの甘さの板チョコを60℃くらいのお湯で湯せんして溶かします。

3. 溶けたチョコレートをスプーンですくってマシュマロに塗り、チョコレートが固まらないうちに1の干しぶどうをのせて、その上からチョコレートをかけます。(イラスト1)

4. 好きなトッピング用のスウィートで飾ります。ここではハートのチョコレートを飾りました。(イラスト2)

マシュマロ・ラムレーズンのラッピング
1. 好みの色の紙を縦8cm横14cmに切り(波模様などに切れるはさみを使うとちょっとおしゃれになります)3つ折にする。

2. マシュマロを1の上に並べて、セロファン紙で包みます。

3. キャンディーを包むように両端をつまんで、セロテープでかり止めをしてから、リボンで結びます。


写真1

写真2

写真3

★アップルパイ・ミントチョコ★
材料
チョコレート   150g
ミント酒     大さじ1 
春巻きの皮   5枚
バター     15g
リンゴ      2個
砂糖       大さじ2
水        カップ1/4 
干しぶどう   適量

作り方
1. リンゴをくし形に切って皮をむき、4mmの厚さに切る。鍋に切ったリンゴと砂糖、水を入れて煮る。水気がなくなりリンゴがやわらかくなったら、火を止めてさます。

2. 春巻きの皮は1枚を1/2の大きさに切り、電子レンジか湯せんして溶かしたバターを1枚ずつに塗る。(写真1)

3. 2の皮に1で煮たリンゴと干しぶどうをのせて、巻く。(写真2)

4. フライパンに並べて弱火から中火くらいの火加減で両面焼く。(写真3)

5. 好みの甘さの板チョコを湯せんし、ミント酒を加え、スプーンで4にかけながら、塗っていく。オーブンペーパーにのせてチョコレートが固まるまで置く。

  


[共通のアドバイス]

3つのチョコレート菓子を紹介しましたが、
チョコレートがよく固まっていないとセロファン紙などについてしまいます。
冷蔵庫に30分くらい入れてからラッピングすると安心です。 

チョコレートの湯せんの仕方は
湯せんの説明は60℃くらいの湯のを入れた鍋の用意して、
その上にチョーの入ったボールをのせる。
直火や沸騰した湯ではチョコレートがこげてしまうので注意が必要です。

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