現在日本列島には3,300の灯台があるそうです。光の点滅によって、陸地の所在を航行する船に知らせ、船の安全を守る灯台。今日では人工衛星から発信される電波によって位置情報が簡単に得られるＧＰＳが発達しているので、灯台の役割はどの程度なのかと思きや、存外、今もなお健在ということですね。

ところで、灯台記念日が11月1日というのは、日本の灯台の第1号である観音崎灯台の起工日が明治元年11月1日であったことに由来します。なるほど、明治元年に初めて灯台を建造しはじめたといことは、日本がそれまで鎖国をしており、外国船の行き来が少なかったことを物語っていますね。

資料をひもとくとまさに然り、開国に当って幕府はアメリカ、イギリス、フランスから助言を受け、主な岬に灯台を設置することを決めたのだそうです。その1号が観音崎灯台で、起工日が11月1日なんですね。