半夏生（はんげしょう）は夏至（げし）から数えて11日目の7月2日ごろから7月7日の七夕のころまでの5日間を指す雑節。どういう季節感を持つ雑節かといえば、「夏至ははずせ、半夏生は待つな」という格言に表れているとおり、田植えの適期を示している。つまり、田植えは夏至が過ぎて、半夏生の前までに行うのがベストであるという訳だ。

一方、語源的なことでは、「半夏（はんげ）」とは「烏柄杓（からすびしゃく）」という薬草を指す言葉でもあり、この草が生える時期ということと関係があるとも言われている。さらに、ずばり「半夏生」という別の毒草もあり、この草は化粧を施したような白い花が咲くことから、「半化粧」とも言われ、それが転じて「半夏生（はんげしょう）」となったというもっともらしい説もある。

※上の「からすびしゃく」の画像はネット検索で見つけたものだが、元画像のホームページがリンク切れしており、使用承諾を得る方法がなかった。もし、お気づきの節は、ご了承ください。