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★★★★★★★★★ 卵の魔力 ★★★★★★★★★

あなたは卵料理、お好きですか? そして、卵にはどういうイメージをお持ちですか? 私は好きです。卵料理と言ってもお料理らしいお料理をするわけではないのですが……。朝食に目玉焼きやスクランブルエッグ、プレーンオムレツなどをいただくことは多いですね。特に目玉焼きがふっくらときれいに焼けると、気分がホッコリして、良い1日になりそうで嬉しくなります。卵を半熟にして、エッグスタンドにのせて食卓に……これもいいですね。朝の食卓が優しく明るくなります。

そう、卵の形そのものや、手のひらにのせたときの感触には、何か温かで心安らぐものや幸せなイメージがありますね。西洋では昔から卵の形をしたもの。例えば置物やアクセサリーは、幸運を招くお守りとして喜ばれているのです。健康で平和な生活が送れると言われているのね。また、卵形の物を身近に置くことで、クリエイティブなパワーがアップし、新しいものを生み出す力がわいてくるとも伝えられています。

ところで、北欧・フィンランドの神話「カレワラ」には、こんなお話があります。この世に時間というものが誕生する以前、水の女神である聖処女が原初の水の面に姿を現しました。すると、そこに大気の支配者であるアヒルがやって来て、7つの卵を生みました。6つは金の卵で、1つは銀でしたが、聖処女が原初の水に飛び込むと、7つの卵は全て砕けて、卵の殻の下部は天空に、卵の黄身はきらめく太陽に、白身は夜空に輝く月に、残りの殻の一部は星と雲に変わったとか。そして、そのときから時間が進み始めたのだそうです。神秘的でロマンティックな神話ですね。

今回の「魔法のレシピ」はこの幸せを招く魔力がある卵を使ったお料理とデザートです。あなたもぜひ、このお料理にちゃんレンジして、いつもとちょっと違う幸せ感を味わってくださいね。 (2004年4月25日 結城モイラ記)


★皮なしキッシュ・ロレーヌ 

材料

クロワッサン 1個
ベーコン 70g
オリーブオイル 大さじ1
玉ねぎ  1個
小麦粉 大さじ1
全卵  2個
パルメジャーノチーズ 20g
生クリーム 100cc
牛乳 50cc
塩、こしょう、ナツメグ 各少々

作り方

1 フライパンにオリーブオイルを熱し、ベーコンを入れて中火でゆっくりとカリカリになるまで炒めて、取り出す。同じフライパンでベーコンの油を利用して薄くスライスした玉ねぎを入れて、すき通るまで炒める。小麦粉を、玉ねぎにからめてさらに軽く炒める。

2 ボールに卵を入れてほぐし、生クリーム、牛乳、1の玉ねぎ、ベーコン、パルメジャーノチーズをおろして入れ、ナツメグ塩、こしょうで味を調える。

3 耐熱容器にバターを塗り、クロワッサンを薄く切り、容器のふちに並べ、2を流し入れる。

4 130℃のオーブンで約30分焼く。


★杏仁のきみ

材料(4人前)

卵黄 1個分
牛乳 200cc
杏仁霜(アーモンドパウダー) 大さじ2
砂糖 大さじ1 1/2
粉ゼラチン 大さじ 1/2
大さじ1 1/2
卵の殻の入れ物

作り方

1 包丁の柄に近い刃の角のところで、卵の殻を軽くトントンたたいて穴をあける。 卵は尖っていない丸い方を上にして5百円玉くらいの大きさにあけ、中身を出す。殻の中を水で洗って穴を下にして水を切り乾かしておいたものを4つ作っておく。 

2 粉ゼラチンは水大さじ11/2を加えてふやかしておく。

3 ボールに卵黄を入れてほぐし、砂糖を入れてよく混ぜる。 1でふやかしたゼラチンを加えてさらによく混ぜる。

4 牛乳を鍋に入れ、杏仁霜を加えてよくかき混ぜながら火にかける。沸騰直前に火からおろし、2に入れる。この時、ボールの中をたえずかき混ぜながら少しずつ加える。

5 4を1の容器にする卵の殻の中に流し入れる。卵ケースに並べ入れ、あら熱がとれたら冷蔵庫に入れて冷やし固める。

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