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このページは2004年3月8〜14日の日記です。

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2004年3月14日(日)
夕方、ちょっと出かけた際に、バッタリ友人に出会った。彼女、赤が大好きで、たいてい赤を着ているのだが、めずらしくブルーのセーターだった。思わず、「めずらしい! 今日はブルーなのね」と言うと、「最近、赤を着るのがイヤになっちゃって……」という返事。あらっ?と思った。そこで「お体のほうはお元気なの?」と訊くと、「それが、血圧が高くて、お薬を飲んでるのよ、今……」ああ、やっぱりと心配になったが、決して顔がやつれてもいないし、元気にお買い物をして歩いている様子なのでホッとして、近々会う約束をして別れた。

私が「ああ、やっぱり」と思ったのには理由がある。人間、心身が疲れてくると不思議に、赤を着る気分になれなくなるのだ。赤は神経を興奮させる色で、心身ともにエネルギッシュで、積極性と行動力にあふれているときでなければ、着る気になれない。私も赤は好きな色のひとつだが、疲れている日は自然に避けてしまう。気づくと、ブルーなどの寒色系の服を選んでいるのよね。ブルーには神経を鎮静させる作用があり、血圧が下がったり、脈拍や呼吸もゆったりすると言われている。友人は無意識かもしれないが、まさに、彼女の今の体調にピッタリの色を選んでいるのね。この「赤」と「青」については、明日また続きを書いてみたいと思う。

2004年3月13日(土)
一昨日、昨日と夢について書いたので、ついでにと言ったら何だが、二度あることは三度あるということで、今日も夢の話を書こう。世の中には不思議な夢の話が伝わっていて、それがけっこう興味深いものが多い。1949年に日本人として初のノーベル物理学賞に輝いた湯川秀樹博士の夢の話もそのひとつだ。湯川博士は「原子核の中間子理論」という論文を書き、それが受賞対象になったとのことだが、その論文は何と、見た夢がヒントになって、完成したという話が伝わっているのよね。

湯川博士は長い間、研究を続けていたが、どうしても解明ができない壁に突き当たって、幾晩も研究室で夜を明かされたとか。そんなある晩、研究室で仮眠をしていたところ、不思議な夢を見たのだそうだ。それは原子核が破壊される夢で、それが素粒子というものが存在するのではないかというヒントになって、論文が完成したとのこと。すごいラッキードリームよね。

実は、このように、夢がヒントになって、世紀の発明や発見がなされたという話は、びっくりするくらい多い。2002年にノーベル賞を受賞された田中耕一さんはどうなのかしら? 夢がヒントになったということはないのかしらね。

2004年3月12日(金)
午後3時から仕事の打ち合わせ。編集の方と一通り仕事の話が終わり、雑談になったとき、「モイラさんは夢占いもされるんですよね」と訊かれた。昨日に引き続き夢の話?とちょっと不思議な気持ちになっていると、最近、その方もイヤな夢ばかり見るという。昨日、電話で話した友人と同じ! でも、夢の内容はちょっと違っていた。電車に乗り遅れたり、逆方向の電車に乗ってしまったり、外出しようとして支度がなかなか出来ず遅刻したり、電話をかけようとして、何度、電話番号をプッシュしても間違えて、電話がかからない……といった夢だそうだ。これはまさに、ストレスがたまったときに見る典型的な夢。予知夢ではないので、何か災難が起こる心配はない。恐らく仕事が忙しすぎて、毎日毎日この仕事を何とか間に合わせなければとプレッシャーがかかっているのだろう。そのことを訊ねると、その通りだとのことだった。

これはもう、思いきり気分転換をして、ストレスを発散させるしかないのよね。私も以前、このような夢を立て続けに見て、苦しんだことがある。最もイヤだった夢は、夢の中でかなしばり状態になること。たった10メートルくらいの距離が、足が前に出ず、歩けない。1歩、歩くのに、ものすごい苦しい思いをする。やっと1歩前に出て、またやっと1歩……5、6歩、歩くともうふらふらで、泣きたい思いなる。そして、目が覚める。こんな夢を何十回見たことか。

歩けない夢は物書きが見る典型的な夢とも言われているのよね。こうした夢を立て続けに見たときは、私の場合は1日か2日お休みをとって、少し遠出をして、美しい自然に触れる。そうすると、スッキリ気分爽快になって、夢で苦しまなくなるのよね。そういえば、最近はずっと歩けない夢などは見ていない。ストレスがたまっていない証拠ね。

2004年3月11日(木)
ご無沙汰している友人から電話があった。「元気?」と訊くと、「心配なことがあって」と、いつになく、か細い声。彼女、最近、毎日のように「高い所から落ちる」恐ろしい夢を見て目が覚めるのだそうだ。ビルの屋上のような所から落ちたり、階段から落ちたり、東京タワーの上から落ちたり……もう、6回も落ちる夢を見たという。こんな夢ばかり見るのは、何か災難に遭う前兆じゃないのかと心配でたまらないので、夢を占ってほしいという。可哀相に、それは不安になって当然よね。私は、はたと思い当たることがあって、彼女に訊いてみた。

「最近、将来に対して不安を感じているんじゃない? 仕事を失うのではないかとか……ひょっとしてお勤めしている会社、経営状態が悪いとか……」
「実はそうなのよ。この年で失業したら、この不況よ、どこも雇ってくれないもの……」
やはり、そうだった、将来に不安を抱いていたのだ。独身の彼女、頼れるのは自分しかない。仕事に関して深刻になる気持ちは、痛いほどよく解る。でも、この夢を「災難が降りかかる」と解釈するのは、取り越し苦労だと思うのよね。そこで、彼女に次のような話をした。

そもそも「高い所から落ちる夢」を見るのは、真面目で慎重、几帳面な人が多い。間違ったことやいいかげんなことは大嫌い。そういう人が何らかのことで、強い不安を抱くと、「落ちる夢」を見やすいのだ。つまり、夢の中で「落ちる」のは、自分が今の生活から墜落してしまうのではないかといった不安感の現れであって、現実に起こる災難を暗示する夢ではない。実際に地位や名誉、仕事を失うといったことが起こるのは、ごくまれと言える。だから、そんなに神経質になる必要はないのよね。

彼女、私の話に少し安心したようだった。でも、また同じ夢を見るといけないので、悪夢を消す、日本に古くから伝わる呪文を唱えてみては?と持ちかけると、彼女、ぜひとも唱えてみていたいと元気な声で言ってくれた。その呪文は「夢を見た 枕の下の空手箱(からてばこ) 開けてみたれば何事もなし アブラウンケンソワカ アブラウンケンソワカ」というもので、目が覚めてすぐ、夢の内容を声に出して言ってから、この呪文を続けて3回唱えるとよい。そうすることで、悪夢は消え、悪いことは何も起こらないと伝えられているのだ。実は、私もイヤな夢を見ると必ずこの呪文を唱えているのよね。そのお陰か、悪い夢が現実になったことは、今まで一度もない。

2004年3月10日(水)
今日、このホームページ制作のM&Jさんと打ち合わせをした際、面白い話を聞いた。M&Jさんがどこかで聞いてきたか、読んだかした話らしいが、あまりに面白いので書きとめておくことにしよう。何かというと、イルカの話なのよね。

動物の中で最も知能が優れていると言われるイルカは、人間には聞き取れない超音波を出して会話し、人間の言葉をも理解しているとのこと。このことは私も以前にテレビで見たことがある。でも、驚くのは、その発音記号に該当する超音波の音は700種類もあって、これを自由に組み替えてイルカ同士が会話し合っているのだとか。もっとすごいのは、そのイルカの言語は棲息地域によって、違いがあり、地域が違えば、お互いの言葉が理解できない。つまり、アメリカのイルカと日本のイルカでは、言葉が通じないというのよね。まるで人間と同じじゃないの! これだけでもビックリなのに、イルカの中には、他の地域のイルカ語もちゃんと理解する「通訳」までいるんですって! すごい! どのていど信ぴょう性がある話かはわからないけれど、なんだかとてもイルカに興味がわいてしまった。

2004年3月9日(火)
午後2時からホテルのティールームで仕事の打ち合わせ。そのとき、ちょっと印象に残ったことがあった。窓際の席に30歳くらいの女性が一人、外を眺めながら座っていた。誰かを待つでもなく、ただ、何となく時間をつぶしているような中途半端な表情が彼女の顔に浮かんでいる。気になったのは、その女性がしきりに自分の髪に手で触れることだった。上品な茶色に染めたきれいなセミロングの髪だが、その髪を指でそっと掻き上げるようにしたり、前髪を数本、指先で引っ張るようにしたり、気になるほどにしょっちゅう髪をさわる。たぶん癖になっているのだろうが、この癖が出るときは、はっきり言って精神的にあまり良い状態ではないのよね。そこで、今日は「しぐさ占い」のひとつでもあるよく見られる癖について、ほんの少しだけ書いてみようと思う。

◆髪をしょっちゅうさわる……この癖がひんぱんにでるときは、精神的に非常に敏感になっていて、些細なことに過剰反応しやすい。気持ちが内へ内へと向かい、自分の性格などをやたらに自己分析したりするのよね。こういうときは、家族や身近な人に対して、ワガママになりやすいとも言える。

◆眉をひそめる癖……髪をさわるのと同じく、やはり神経過敏になっているときに、この癖がつきやすい。何かと潔癖になり、細かいことにまで気がつく。それでいて、かんじんなことは気づかなかったり、ちょっと矛盾した状態にある。この癖はもともとプライドが高い人がつきやすい癖であるとも言えるのよね。

◆耳たぶを引っ張る癖……自己愛が強くなっているときに耳を引っ張る傾向がある。何となく不安を感じていて、それがこの動作にあらわれる場合も。人と話していて、途中から耳を引っ張り始めたら、相手の話の内容に疑問を感じていたり、もう、話しを聞いていたくないというときもあるのよね。

◆鼻をしきりにさわる癖……耳たぶを引っ張るのと意味は似ていて、話している最中に鼻にしょっちゅう手をやるようになったら、相手の話に否定的な気持ちを持ち始めているしるし。また、精神的にやや不安定で落ち着かないときにも、この癖が出やすい。

ところで、ティールームで見かけた「髪をさわる女性」だが、私達が打ち合わせを終わって、外に出るときも、まだ同じように髪に手をやりながら座っていた。

2004年3月8日(月)
今日の目覚めはスッキリさわやか! 実に気分がいい。昨日、眠りたいだけ眠ったのが良かったみたいだ。私って、けっこう体力あるのね。疲れてもじきに回復する。これは、子供の頃、栄養のバランスをすごく考えて育ててくれた母のお陰かもしれない。成長期にしっかり栄養を摂るか摂らないかで、大人になってからの体力に差が出ると何かで読んだことがある。その点、とても母に感謝している。

最近、子供たちの栄養バランスが悪いせいか、骨が弱くなっていると聞く。ちょっと転んだだけで骨折する子が多いとか。本当に可哀相だ。私は子供の頃、どちらかと言えば、おとなしいタイプだったが、それでも転ぶなんて日常茶飯事だった。校庭のブランコから落ちたこともある。でも、どんなに派手に転んでも、膝小僧をすりむくだけですんでいた。

そう、ブランコ、好きだったのよね。晴れた日に、ブランコに立ち乗りをして高くこぐと、身も心も空に吸い込まれるようで、心がスカッとした。だから、ちょっぴり悲しいときや、何かで心がもやもやしているときは、いつもブランコをこいでいたのよね。ブランコが子供時代の癒しグッズだったのね、きっと。

それにしてもブランコ、懐かしいなあ! 今度、お散歩のついでに公園に立ち寄って、ブランコに乗ってみようかしら。でも、子供でもないのに、ブランコにひとりで揺れているなんて、ちょっと恥ずかしいかな。

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