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Moira's Message --------------------------------------------- 2015/12/31

2016年、災いは海からやってくる

一昨年(2014年)は「日いずるとき」と題し、この日本に「国を守ろう」とする保守的な動きが台頭すると予見しました。そして2015年は「闘いと覚醒のとき」と申し上げました。はたして現実はどうだったでしょう。国を守ろうとする人々は、隠されていた歴史的事実などを次々と知り、真実を隠蔽しようとする勢力に闘いを挑み始めました。この流れは今年も停まることはなく、さらに力強く、確固とした潮流となって、日本を牽引していくでしょう。

ところがここで、熟慮いただきたいことがあるのです。覚醒し、本来の日本を取り戻そうとする情熱は大切なことですが、複雑に絡み合い、緊迫した今日の世の中は、「純粋無垢な情熱」だけでは解決できないことが多々あります。言葉は悪いのですが、「ずる賢い情熱」も必要なときがあります。つまり、ひとつの目的を達成するためには、ストレートな手段だけでなく、いくつもの戦略的アプローチが必要なんですね。そのことを忘れると、知らぬ間に、いわゆる「お花畑的思考」に陥ることになりかねません。したがって、私達はときどき立ち止まり、「覚醒」と「闘い」を現実に即した姿に調整しなければならないのですよね。

さて、本題の2016年ですが、今年は大変な激動の年になりそうです。私の脳裏には、日本を含め世界中が大きな激流に飲み込まれていく映像が浮かびます。民族間の争い、テロ、難民、加えて金融・経済の破綻といった衝撃的な変動が、様々なかたちで出現し、多くの国と人々が翻弄されるでしょう。しかし、私が最も気がかりなのは、星の動きをじっと見つめていると「災いは海からやって来る」という啓示があることです。

では、前述の危惧を星の動きと対比させてみましょう。世界が激流に飲み込まれるのは、木星が乙女座を進行しており、山羊座には冥王星が、牡羊座には天王星が居座っているためです。冥王星は隠れたものを暴き出すパワーや、破壊するパワーを持つ星。天王星は「改革、変化」を司る星だからです。つまり、2016年はこれらの星により、隠れていたものが昨年以上のスピードで暴き出され、旧来の秩序が破壊され、混乱が人々を襲います。

さらに悪いことには、火の星座である射手座には土星が居座っているだけでなく、3月初旬からは火星も射手座を進行しはじめ、5月下旬から8月頭までは火星が蠍座を逆行。その後、再び射手座に戻り、9月末まで射手座を進行します。つまり、3月から9月にかけての7ヶ月もの間、火星は蠍座と射手座を中心に動くのです。これはまさにテロや戦争の激化を意味します。なぜなら、火星の守護神は戦いの神マルス。この火星が射手座に入ると、ちょっとした出来事にも過剰に反応し攻撃的になるためです。さらに、蠍座の火星は復讐心を増大させ、残虐な行動に走らせる危険性もあります。

もうひとつ、一年を占う際に用いる春分図を見ても、上昇宮が火の星座である獅子座であることから、今年は火のように過激な運気に支配されていることがわかります。また、年運に大きく影響する木星が金星、海王星と悪い角度を形成。さらにこの木星が火星や土星とも悪い角度となり、きわめて不安定な、緊迫感漂う世界情勢になることを暗示していいます。

なお、私の脳裏に「災いは海からやって来る」といった強い啓示が浮かぶのは、「海」を支配する海王星(守護神ネプチューン)が木星と凶角をなしていること。この不安定さが大変気になります。「なぜ海王星に……」と問われれば、私の直感としか言えませんが、忘れようとしても頭から離れないのですよね。私の杞憂に終われば良いのですが…。

では、冒頭で「お花畑的思考」に陥らないようにと申し上げた理由を星の動きからご説明しましょう。乙女座を木星が進行すると、真実を知ろうとする強い思いが芽生え、それまで無関心だった社会のさまざまな問題に覚醒し始めます。しかし、次なる行動の段階になると、人々に乙女座のマイナス面が現れてきます。それは理想や完璧を追い求めるあまり、10の願いが10叶わなければ是とせず、8や7では自分も相手も許さないという呪縛に捕らわれかねないということです。

最後に昨年、お話ししたことをここでもう一度申し上げたいと思います。何が起ころうと、どんな状況に置かれようと、日本という日(陽)は今年も確実に昇り続けます。ですから、2016年は心にゆとりを持って、現実社会の力学を見極める眼力と判断力を養っていきましょう。私自身もそのことに留意し、努力を続けたいと思っています。

           2015年12月31日

結城 モイラ


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